【余談】先日アップされたマコなり社長の動画で黒スキニーは買ってはいけない。と評されていましたが、ユニクロのEZYジーンズの黒とかであればそこまで色落ちしないので、やっぱり黒スキニーは買いだと思いますね。
皆さんが黒スキニーを買う時、例えばAPCやACNE、ヌーディージーンズなどの高級ブランドにするか、値段の安い大衆品のユニクロやGUで買うべきか、正直悩みませんか?
私は長年ブランド品のセレクトショップで働いていましたが、私の目線から見ても黒スキニーは高いブランド品を無理して買う必要が(ぱっと見)ないと思います。
なぜ黒スキニーにブランドが不要なのでしょうか?
以下の5つの視点から説明しますので気になる方は読み進めてみてください。
きっとご納得いただけると思います。それでは始めましょう。
メンズの黒スキニーはブランド不要。5つの理由
1.黒スキニーはパッと見で安っぽさが分かりにくい
黒スキニーにブランドが不要な理由
一つ目は、
安っぽさが分かりにくいから
です。
ブランド品と安物を分かつポイントを押さえて欲しいのですが、基本的にブランド品はとにかく手の込んだ上質な生地を使います
(例:生地の目が詰まっている、織りムラがない、染色が特殊など..)
それに対し大量生産のファストファッションは必要最小限のクオリティーでぎりぎりまでコストを抑えるので、アイテムによっては本物感が出ませんし、生地が安っぽい印象になりがちです。
生地だけでなく、革パッチやボタン、ファスナーなどの付属品にも表れます。
黒スキニーの色に注目してください。
名前の通り黒スキニーは真っ黒ですよね。
黒と言う色は汚れが目立ちにくいとか、体を細く見せてくれる。
という魅力のほかに素材の良し悪しが素人目にとても分かりにくい。という大きな特徴を持っています。
プロの技術者であれば「安物だ!」と見分けるかもしれませんが、多くの一般人はブランドネームなしに、素材の良し悪しを選び分けることは不可能に近いでしょう。
服の良し悪しを大きく左右する「素材」と言う点において、黒スキニーはブランドのアドバンテージがほとんどない事がお判りいただけたかと思います。
ボタンやファスナーなどの付属品に関してはブランド品とそうでないもので、かなりの違いがありますが、履いている時にほとんど目立ちませんから、自己満足の世界になるでしょう。
これが黒スキニーにブランドが要らない一つ目の理由です。
2.黒スキニーは色あせる。気軽に買い換えられるのがベスト
黒スキニーにブランドが不要な理由
二つ目は、
色あせるから
です。
服を着ていくうえで避けては通れない経年劣化に関してです。
黒スキニーを買った場合、殆どの方がその万能さに魅了され高頻度に愛用されることでしょう。
そうなったとき、切っても切り離せないのが洗濯です。
インディゴデニム同様、洗わず根性履きしてもいいのですが、悪臭で人に迷惑をかけたり、履いた感じムレっとして肌心地が悪いなど、ボトムを洗わないのは常識的にお勧めできません。
となると、次に気になるのは洗濯による色落ちですね。
洗剤は汚れと同時に染料も落としてしまいますから、どんなにいい生地だったとしても、何度も洗っていくうちに段々と色が落ち、薄くなっていきます。
よほど履き込んだ場合、最後の方にはグレーに近づいていくでしょう。
耐久性という意味ではブランド品とユニクロに大きな違いはありません。となれば、気軽に買いなおしができるアンダー5,000円の黒スキニーは強いです。
もし、あなたが2万円のボトムスを気軽にポイっと捨て去ることが出来るならありですが、たいていの場合そうもいかないので、気にはなりながら劣化した黒スキニーを履き続けるはめになります。
ここは人によりますが、個人的にはお金を節約できるところは節約しておくのが賢明だと思います。これが二つ目。
3.黒スキニーはインディゴデニムと似て非なる物
黒スキニーにブランドが不要な理由
三つ目は、
インディゴデニムとは違うから
です。
違いを一言で言うと、
- 黒スキニーは経年劣化。
- インディゴデニムは経年変化。
と言えます。
この違いが判るでしょうか?
どちらも着続けた結果服が劣化してくることを言う言葉ですが、ファッションに関してこの言葉の表現は微妙にニュアンスが異なります。
経年劣化はネガティブな変化。経年変化はポジティブな変化です。
残念ですが、黒スキニーにはインディゴデニムのように味出しという概念は乏しく、大抵履けば履くほどみすぼらしい見た目に代わっていってしまいます。
インディゴデニムはヴィンテージやアメカジをルーツとする古着文化が根底にあるのに対し、黒スキニーはスラックスをカジュアルに置き換えたようなキレイ目文化にあります。
ここに大きな違いが生まれるのだと思います。
これが黒スキニーにブランドが不要な3つ目の理由です。
4.ACNEもユニクロもシルエットに大差はない
黒スキニーにブランドが不要な理由
四つ目は、
シルエットに大差がないから
です。
昔に比べれば値段でシルエットの良し悪しが分からない時代になってきました。
しかし、高度なモデリング技術が求められるテーラードジャケット等では依然としてシルエットの差は歴然ですね。
対して、ジーパンやチノパンと言った比較的単純なパターン構造となっているカジュアルな洋服に関しては、違いがほとんどなくユニクロの黒スキニーでも十分におしゃれにコーディネートすることが可能です。
アクネやA.P.Cなど高級とされる部類のボトムスも一通り履きましたが、結果的に振り返って思うのはユニクロで十分だな。
と言う事でした。
高級なブランド服もそうでない服も着てきたので、私の中ではそれが答えです。
もちろん、アウターやテーラードジャケット、ドレスシューズなどはブランド品を愛用したりもしますし、値段が安いからと言って安価なファストファッションで心から納得がいくことは難しいと思いますので、あくまでアイテムによりけりと言う事です。
5.ダメージが欲しい時にブランド品を買う
五つ目は、視点を変えてブランド品の黒スキニーを買うべき場合の話をしようとおもいます。
それは何かというと、
ダメージ入りの黒スキニーが欲しい場合です。
黒スキニーは↑こんな感じに、ひざにダメージが入ったバリエーションがあります。注意してほしいのが例えばGUで買った1,000円の黒スキニーを自分でリメイクしてダメージを入れようという発想です。
「カッターでまんま切りました。」
「ぱっくりやりました。」
的な、あたかもわざとらしいダメージはまじでダサいのでおすすめしません。
悪い事は言わないので、ちゃんとしたかっこよく見えるブランド品の加工黒スキニーを買いましょう。
これはレディース品ですが、こういうのが安っぽく見える加工品です。
加工はリアリティー勝負です。
おすすめの黒スキニー
次にブランドネームが無い代わりにコスパ的なおすすめの黒スキニーを紹介します。
1.Dcollectionの黒スキニー
Dcollectionというネット通販で買える黒スキニーがあるのですが、至ってシンプルな見た目とともに、値段が送料無料で4,980円という高コスパを実現した商品があります。
サイトも見やすく、サイズ相談なども手厚いため、ファッション初心者にもおすすめできます。
まず試してみてほしい“黒スキニーパンツ”2.黒スキニーは無駄のないシンプルなデザインにする
ブランド品を買うのは勿体ない。やめておいた方がいい。
とは言っても、ダサいデザインは絶対NGです。
例えば、
- ヒップポケットのステッチ
- アクセント目的の生地の切り替え
- 意味不明なジッパー
このようなデザインです。
Kpopアイドルが派手に装飾の入ったステージ衣装を着ますが、日常生活であれは痛いです。
ユニクロもそうですが、Dcollectionの黒スキニーは究極に(ブランド側の)主張がされていない。
「ただの黒スキニー」
を実現しています。
(一般的に見て)おしゃれなスタイルを作るうえでは、実際これで十分なんです。
3.履き心地の良いストレッチ生地で見た目がタイトでも楽な履き心地
黒スキニーは足のラインに合わせてタイト目な作りになっている為、生地に伸縮性がない場合、かがんだ時や座ったときに足に負荷がかかってしまいます。
その為、ほとんどのメーカーでは横糸にポリウレタンを混ぜこんでストレッチ性を持たせた素材を採用しています。
これを見てもわかる通り、Dcollectionの黒スキニーはとても伸縮性に優れていますので、履き心地は見た目以上に楽ちんです。
4.黒スキニーの代わりに、靴と上着に気を遣う
つながりとして、最後に軽くその他のコーディネート部分にも触れておこうと思います。
黒スキニーにブランドは不要です。
しかし上述した通り何でもかんでも非ブランド服でOKではありません。
かっこいい見た目が作りたければ最低限、靴と上着に良いものを選んで下さい。
秋冬であればブランドストーンのサイドゴアブーツやドクターマーチンなどが合わせやすくてお勧めです。雨が降りにくい太平洋側にお住まいであれば、黒のレザープレーントゥでもいいでしょう。
上着はテーラードジャケットがおすすめです。体型やその人のキャラ、ライフスタイルによって他のトップスが良かったりすることもありますが、最安定はやはりテーラードジャケットです。
色はグレー、ネイビー、黒、ブラウンなどがおすすめです。
筋トレも重要
最後に一番効果がある筋トレを紹介します。
とにかく、シンプルな服をかっこよく着こなしたければ、その下のボディーをしっかり作る事です。
健康と見た目のカッコよさを適度に取り入れられる範囲で自重トレーニングや軽いジョギングでも構わないので、何かしら体を動かす習慣が欲しいですね。